「リアタイヤを太くしたい」
「見た目を迫力あるシルエットにしたい」
「グリップ力を上げたい」
このような理由から、タイヤサイズアップを検討するライダーは多いです。
しかし、単純に太くすればいいという話ではありません。
間違ったサイズ選定は、ハンドリング悪化・車検不適合・最悪は事故につながります。
本記事では、
- タイヤサイズの正しい見方
- 安全なサイズアップの計算方法
- メリット・デメリット
- 適合確認の具体的手順
を体系的に解説します。
そもそもタイヤサイズ表記の意味を理解しよう
例:140/70-17
| 表記 | 意味 |
|---|---|
| 140 | タイヤ幅(mm) |
| 70 | 扁平率(%) |
| 17 | リム径(インチ) |
扁平率とは?
「幅に対する高さの割合」です。
タイヤ外径は以下で計算できます。
外径 = (幅 × 扁平率 × 2) + (リム径 × 25.4)
この外径変化が最重要ポイントになります。
タイヤサイズを上げるとはどういうことか?
一般的に言われる「サイズアップ」には3種類あります。
幅を太くする
例:140 → 150
扁平率を変更する
例:70 → 60
外径そのものを大きくする
重要なのは、外径を極端に変えないことです。
タイヤサイズアップの選定方法【実践ステップ】
ここからが本題です。
STEP1:純正サイズを確認する
まずは車両の純正指定サイズを確認。
例)
- フロント:110/70-17
- リア:140/70-17
メーカー指定サイズは安全性・ABS制御・メーター誤差などを考慮して設計されています。
STEP2:許容できる外径変化を計算する
一般的に、外径変化は±3%以内が目安です。
理由:
- スピードメーター誤差
- ABS誤作動
- トラクションコントロール誤差
外径が変わると、実際の速度と表示速度がズレます。
バイクタイヤ外径自動計算ツール
以下に現在のタイヤサイズと変更後サイズを入力してください。
バイクタイヤ外径計算ツール
純正サイズ
幅(mm):扁平率(%):
リム径(inch):
変更後サイズ
幅(mm):扁平率(%):
リム径(inch):
結果
STEP3:リム幅との適合を確認する
ここが最重要ポイントです。
タイヤには「適合リム幅」があります。
例えば、
リア140サイズの適合リム幅:MT3.50〜MT4.50
150サイズ:MT4.00〜MT4.50
サイズ毎の適合リム幅はタイヤメーカーHPに記載がありますので、そちらを確認しましょう。
リム幅が狭いのに太いタイヤを履かせると:
- 接地面が歪む
- センターだけ減る
- 倒し込みが重くなる
メーカー公式サイトで必ず確認してください。
STEP4:クリアランス確認
サイズアップ時に必ず確認する箇所:
- スイングアーム内側
- チェーンとの隙間
- フロントフェンダー
- リアフェンダー
数ミリ単位で干渉するケースがあります。
タイヤサイズを上げるメリット
見た目の迫力アップ
ワイドタイヤはカスタム感が強くなります。
直進安定性向上
接地面が広くなることで安定感が増します。
グリップ向上(条件付き)
同モデル比較で太くなると理論上接地面積は増えます。
タイヤサイズを上げるデメリット
ハンドリング悪化
切り返しが重くなる傾向があります。
燃費悪化
転がり抵抗が増えます。
加速力低下
実質的にギア比がハイギアードになります。
車検・保険リスク
極端なサイズ変更は不適合となる可能性があります。
よくあるサイズアップ例
例)純正:140/70-17
→ 候補:150/60-17
この変更は、
- 幅アップ
- 扁平率ダウン
により外径を近づける方法です。
安易に
140/70 → 150/70
とすると外径が大きくなりすぎます。
タイヤサイズアップが向いている人
✔ ドレスアップ目的
✔ サーキット走行をする
✔ リム交換をしている
サイズアップをおすすめしない人
✖ 街乗りメイン
✖ 燃費重視
✖ メーカー設計通りのバランスを求める人
重要:メーカー適合表を必ず確認する
各社サイトには適合リム幅・外径データが掲載されています。
結論:タイヤサイズアップは「計算」と「適合確認」がすべて
タイヤサイズアップは感覚で決めてはいけません。
必ず確認すべきポイント:
- 外径変化±3%以内
- 適合リム幅
- クリアランス
- 電子制御への影響
これらを満たせば、安全なサイズアップは可能です。
まとめ
バイクのタイヤサイズを上げる際は、
- 見た目だけで選ばない
- 外径計算をする
- メーカー適合表を見る
- プロショップに相談する
この4点を守ることで、安全かつ理論的なカスタムが可能になります。



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